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晴れたら行く大阪名所

 梅雨に入っても毎日雨が降るわけではない。過去五年の気象統計にあたっても、大阪で6月 1mm以上の雨が降った日が、月の半分の15日を超えた年は1年もない。「つゆは大阪」と意気込んで梅雨の大阪旅行を計画しても、旅行当日晴れることも十分ありえるわけで、もしも晴れたら、その時は、「京都・奈良」なんて考えずに大阪で楽しみたい。
 晴れたときに行きたい大阪名所を3ヶ所あげてみた。

太陽の塔とイサム・ノグチの噴水オブジェ

太陽の塔とイサム・ノグチの噴水オブジェ

 「イサム・ノグチはあらゆる形態にふれ、その美しさを一つ一つとり上げておいしそうに食べている純粋動物だ。彼は埴輪、焼きもの、岐阜提灯など日本の伝統形式を豊かな資質によって咀嚼し、美しい美を作り上げている。ここは所謂日本美の様式性や、泥臭いいやったらしさは些かも見られず、総てが軽快に動いている。育ちのよい洗練されたモダーニストのセンスは、田舎者のモダンボーイが氾濫する日本に於ては貴重である」(「イサム・ノグチの仕事」岡本太郎 美術手帖1952.12)。

 万博記念公園で太陽の塔の撮影をする人は多いが、イサム・ノグチの噴水オブジェの写真を撮る人は稀だ。イサム・ノグチの噴水には、岡本太郎の信条「芸術は不快なものでなければならない」や「なんだ!これは?」というような、「ひっかかり」がない。現在、噴水のある「夢の池」には、スワンボートが浮かび、俗な雰囲気に溢れているが、その中にあってこのモダンな噴水は何の存在感も持ちあわせない。まるで、公園に置かれた大量生産の既製品の遊具のように自然だ、「池に何も無いと寂しいのでとりあえず置いたカタログモデルのオブジェ(?)」といった風情である。それは噴水なのに水が噴出していないこととは無関係で、太陽の塔の、見た人に強い印象を与える「ひっかかりっぷり」とまるで好対照である。もしも大阪旅行中に天気が晴れて万博記念公園に出掛ける機会があったら、太陽の塔だけでなく、せっかくならイサム・ノグチの噴水オブジェにも足を運んでみるのをおすすめする。貸しボートで噴水の間近での鑑賞も可能。
 もちろん、上の写真は両手を広げてこれから大阪を踏み潰そうとしているエレキングの後姿ではない。「…傑作と呼んだだけでは十分ではない。彼生涯の最高傑作と言うべきです。」(『原始から未来へ ワイドな精神 岡本太郎像』日向あき子「岡本太郎・EXPO70・太陽の塔からのメッセージ」展 川崎市岡本太郎美術館編)という人もいる岡本太郎の太陽の塔である。

 「…イサム・ノグチさんの噴水はすばらしかったですね。普通噴水といえば水が下から上へ噴き出すものです。でもこれは違った。上から下へと水が流れ落ちるのです。そもそも日本で水といえば噴き出すものではなく、滝や流水を見てもわかるように流れ落ちるものです。その日本の文化をアートで表現していました」(「建築家・菊竹清訓が語る20世紀の万博、21世紀の万博。」 『EXPO70 驚愕!大阪万国博覧会のすべて』2005年 中和田ミナミ atmosphere ltd. ダイヤモンド社 ISBN 978-4-478-95055-5)

大阪企業家ミュージアムとゼー六のアイス

 大阪といえば、商人(あきんど)の町。転んでもタダでは起き上がらないと言われたナニワの商人も、バブル崩壊後意外に脆く苦しんでいる。「もうかりまっか」「ぼちぼちでんな」の会話は、都市伝説にすぎないとの見方も多いが、大阪に来たら、ステレオタイプながら独立自尊の商人の勇姿を見てみたいもの。街には、必ず未来の松下幸之助がいるハズだが、さがすのには少し時間がかかる。そこで、「大阪企業家ミュージアム」を訪ねてみるのはどうだろうか。大阪企業家ミュージアムは、大阪商工会議所が運営しているミュージアムで、105人の企業家を紹介している。
 ミュージアムの帰りには、ぜひ、本町通をはさんで、斜め前にある年代物の店構えが目印「ゼー六」のアイスモナカを食べたい。ゼー六の屋号は、「贅六」を意味し、贅六は、もともと嘲りの言葉であるが、宮武外骨も、大阪で発行した滑稽新聞 創刊号(明治三十三年四月)の編集方針として「贅六」を掲げていた。「贅六」とは禄(資金)、閥(人脈)、引き(交渉)、学(学歴)、太刀(武器)、身分などを当てにせず、自主独立の気風で天下の台所を構築した大阪人の行き方を示すものであるという。
 肝心のアイスの味だが、乳脂肪を極端に抑えた味は、ジェラート系グルメアイスクリームにも通じるものがある。大阪生まれの漫才師「ますだおかだ」の岡田圭右は、自著「ますだおかだのお笑い大阪案内」(2004年 角川書店 ISBN 978- 4-04-853666-0)の中で、ゼー六を大阪BEST5の4位に選出している。

難波八阪神社

 「ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行」(都築響一 1997年 アスペクト ISBN 4-89366-641-X)で、読者を瞠目させた、浪花八坂神社(珍日本紀行でのクレジット、他に難波八坂神社と表記される場合もある)の220種類のお守り自動販売機、巨大な怪物のアタマが口を開いた、能舞台ならぬ「獅子舞台」。現在、お守り自動販売機は撤去されてしまったが、獅子頭をかたどった高さ12m、幅11m、奥行10mの絵馬殿はいまだに健在。
 ローマに行って真実の口に、手を入れるような具合に、観光客がなんばの獅子舞台に頭を差し入れる。という話しは、いまだ聞かない。

太陽の塔の写真を撮る人

太陽の塔の写真をPolaroid SX-70で撮る人

万博公園 万博公園サイトへ

大阪府吹田市千里万博公園
09:30〜17:00 休・水 年末年始 2、3、4、5、6、10、11月は無休
大人250円

イサム・ノグチ

1904-1988 ロサンゼルス生まれ。
彫刻家 代表作「エナジー・ヴォイド」「モエレ沼公園」

菊竹清訓

1928年福岡県生まれ。
EXPO70では、基幹施設建築家グループの15名いたプロデューサーの一人。エクスポタワーおよび塔公園、EXPOクラブ、国際バザール等の南側エリアのマスタープランを手がけた。2005年の愛知万博では総合プロデューサーを務めた。

大阪企業家ミュージアム 大阪企業家ミュージアムトップページへ

大阪市中央区本町1-4-5 大阪産業創造館B1
10:00〜16:30 水〜20:00 休・日祝お盆年末年始 
大人300円

ゼー六

大阪市中央区本町1-3-22
09:00〜18:00 土曜〜15:00 休・日祝 第2土
アイスモナカ1個100円

獅子舞台

難波八阪神社

大阪市浪速区元町2-9番

難波八阪神社マップ

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