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旅の道具 ゴム草履(ぞうり)

ゴム草履

 以前、カナダのある航空会社のビジネスクラスでは、機内でくつろぐために、使い捨てのスリッパではなく、ぶかぶかのソックスを用意していると聞いて、自分にとっては、人前で靴を脱ぐことが必ずしもリラックスにはつながらないと感じた。家の中でもないのに、靴下姿になるのは、私にはだらしがないと感じる。しかし、新幹線などの足置きが付いている席を観察してみると、靴を履いたまま用とカーペットが張られた靴を脱いだ時用の足置きがリバーシブルで用意されていたりする。一般的には、靴を脱ぐというのはリラックスにつながるのだろう。
 ところで、ホテルの自分の部屋では、皆様はどのようにお過ごしだろうか?
 一番多いのは、客室に用意されているスリッパを利用するという人であろうか、多くのホテルでは、パイル地のスリッパが用意されている。
 「清潔、快適な貴方様だけのスリッパです。どうぞ、御使用後は、お持ち帰りください。」とか、「使い捨てスリッパです。お持ち帰りは、ご自由でございます。」とか、「ご自由にお持ち帰りください。」などと書かれたビニール袋に入っているのが一般的である。
 「使い捨て」というところが、ロハスな旅行者には気になる点ではあろうが、使い捨てではないスリッパが用意されている部屋に宿泊した場合、いくら殺菌している旨の表示がされていても、誰が使ったか分らないスリッパを使うことに、抵抗感を感じるという人は多い。また、実際、そのようなスリッパを使って水虫をうつされるのではないかと危惧する人もいる。様々な業界で表示偽装が横行する以上、必ずしも、その危惧が杞憂であるとは言い切ることはできない。
 私は、旅行には冬でもゴム草履を持って行く。ホテルの部屋の中では、持参したゴム草履で過ごす。そのため、使い捨てだろうが、なかろうが、ホテルの部屋のスリッパのご厄介になることはまずない。
 そもそも、私の場合、使い捨てのスリッパを使って、袋の表示のすすめに従い家に持ち帰ったとして、何かの用に使うといった場面を想像することができない。また、私が、持ち帰らなければホテルのハウスキーピングの人がそのまま捨てるだけなのであろう。ホテルの人が捨てるか、私が家で捨てるかの差しかないように感じる。
 私の場合、リゾートでは、ホテル内もゴム草履。レンタカーを運転中もゴム草履で過ごす。
 リゾートホテルであっても、ホテル内を、ビーチサンダルで過ごすのは、マナー違反という意見もあるかもしれない。ただ、私の中では、あくまでビーチサンダルではなく、ゴム製の草履を、足袋なしで履いている。と解釈しているので、リゾートホテルであればドレスコードには、決してひっかからないと考えている。草履が、ドレスコードに触れるとしたら、和装の人は、誰もホテルの宴会場のパーティには出席できなくなってしまう。
 ただ、ゴム草履でペタペタ、ホテルのロビーを歩き回ったり、朝食の時間以外は、ホテルのレストランで食事をしようとは思わない。もちろん、白足袋でゴム草履を履いたことは未だにない。
 先ほどの話に戻るが、いくら殺菌したとはいえ人が使ったスリッパを履くのは嫌だ。という人は、自分で、ゴム草履を旅行にお持ちになるのをおすすめする。人が使ったスリッパを履くのは嫌だからといって、使い捨てスリッパが部屋に入っているか、予約の時点でホテルに問い合わせるのはちょっと神経質な感じがしてばかばかしい。
 ゴム草履を旅行に持って行く良さは、第一にかさ張らないことにある。底と鼻緒というシンプルな構造のため、クロックスを含めあらゆるサンダルに比べてコンパクトである。第二に、布製やレザー製などのスリッパなどに比べ手入れが楽なことにある。水でざぶざぶ洗うことができ、すぐに乾き(拭くだけでOK?)清潔である。
 真偽は不明だが「鼻緒の付いた履き物は日本でしか使われてなかったので、ビーサン(ビーチサンダル)が日本生まれなのは確か」(神奈川県葉山 「げんべい商店」(TEL 046-875-2117)中島広行さん談 「思い出の葉山」岡田真由美 『翼の王国』August 2007 No.458)との意見もある(注)。
 ホテル名の入った浴衣(最近は減ってきているが)を着て、足元はゴム草履で、部屋のソファでくつろぐというのは、決して風流とは言えないが、実は、絶妙なバランスの組み合わせなのではないかと思う。

注 鼻緒の付いた履き物は日本でしか使われてなかったについて

 「鼻緒の付いた履き物は日本でしか使われてなかった」という中島広行氏の発言は、明らかな誤りである。下駄は中国江南の慈湖(ジフー)遺跡(BC3000年)からも出土しており、日本での出土は、時代的に下がって弥生時代(BC300〜AD300年)からとなっている。中国華北、朝鮮半島を除く、日本から中国南部・東南アジア各国、インド東部に鼻緒の付いたはきものがあり、その範囲は稲作の伝来圏と重なる。稲の伝播とともに鼻緒のついたはきものが日本に伝来したものと考えられている。母趾と二趾の指股に挟むタイプの草履についても中国貴州(コイチョウ)省の苗(ミャオ)族にも見られる。
 「ビーチサンダルが日本生まれ」であるとして中島氏の挙げる根拠は誤りである。

参考文献:
日本はきもの博物館95年度年報
「日本文化のルーツを探る 東南アジアの鼻緒はきもの」潮田鐵雄 他

旅の道具 バックナンバー

購入データ
商品名 ゴム草履
購入先 muji旭川西武店
購入時期 2006年秋頃
購入価格 500円前後
ワゴンセール

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