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熱海は本当にがっかりか?

イントロダクション

現代の熱海駅

 最もがっかりした温泉地ランキング第一位に「熱海」を選んだビジネス誌の記事(注)を読んだ。インターネット上での5000人を超えるアンケートの結果だという。この記事を読んで、当WEBマガジンの熱海の変化に対する評価と180度異なるアンケートの結果にちょっと驚いた。別に、アンケートの回答者の見識を攻撃する意図はない(注2)。
 アンケートの回答者達は『がっかりした』という以上は、事前になんらかの期待を熱海に持っていたのであろう。昔の熱海は良かったが、最近行ってみたらその魅力を失っていたから『がっかりした』のであろう。

 アンケート回答者に「昔の熱海」がそんなに良いものだったのかを問いたい。

 熱海駅では、改札口を出れば客引きが客を引き、駅前のロータリーにズラリと旅館名が入ったマイクロバス、ワンボックスカーが並び、駅と旅館の間をピストン輸送、夜になれば社員旅行を中心とした団体客が、大広間の宴会を飛び出し、二次会、三次会と称して熱海銀座を中心とした半径2、300メートルを浴衣に丹前を羽織って酔っぱらって歩き回るのが、そんなに良いものだったのかと問いたい。活気があったことは確かだろう。しかし、1泊2日の温泉旅行に『旅行』としての大きな魅力があったとは思えない。大広間での宴会をメインとしたあの旅行には、趣もわびもさびも、時に道徳すらなかった。
 あの頃が、懐かしいのだったら魅力を失ったのは、熱海ではなくあなたを取り巻く環境だと言いたい。子どもが、修学旅行のマクラ投げを懐かしむのと大きな差の無い無邪気な感情ではないだろうか。社会や自分のまわりの環境の変化を熱海の所為にしているだけではないだろうか。
 小津安二郎の『東京物語』で、熱海を訪ねた老夫婦は熱海を楽しむことは出来なかった。もしもあの夫婦が、今の熱海を訪ねることになればあの物語の結末は変わったとの希望を感じるのは私だけだろうか。
 寂れた温泉地(熱海)が変貌しようとしているとこのビジネス誌は、来るべき開発を持ち上げる(私の見解とは正反対だ。引き算の美ということが分らないのだろうか。)。
 早く行かないと何十年ぶりに訪れたこの熱海の静寂(素)の良さは、消えてしまう。

 マクラ投げがしたいのなら他でやれと私は言いたい。

注 「激変 ニッポンの観光」週刊ダイヤモンド 2007/07/28
この雑誌の47都道府県観光力ランキングという記事を見れば、この雑誌の観光に関する認識と思考パターンは見てとれる。全て加点方式(注イ)で47都道府県を採点している。例えば、ゴルフ場ホール数、スキー場が何ヶ所か?。うちの町(村)にはあれが無いから欲しい作ろうという加点式の観光リゾート開発、言い換えればバランスを無視した、魅力はいくらでもプラスすることができるという考え方の結果がどんなものだっただろうか。

注イ 13評価項目の 各都道府県の数値÷全国平均−1で算出した数値を13で割った数値でランキングしている。順位をつけるためには、−1をする必要も13で割る必要性もない。

注2 ちなみにアンケート回答者の58人は最も満足した温泉地に熱海を挙げている。

明治初年頃の後の熱海駅

明治初年頃の後の熱海駅

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