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九州の文学 若山牧水

若山牧水
わかやま ぼくすい 1885-1928 宮崎県東郷町生まれ。本名 若山繁。明治・大正期の歌人、編集者。

宮崎県東郷町坪谷牧水公園 若山牧水像

 旅と酒をこよなく愛し、旅と酒の歌人といわれる。第二歌集「独り歌へる」(明治43(1910)年)序では「人生は旅である」と書き、長男の名前は『旅人(たびと)』と名付けた。旅人の名は、大伴旅人からというより、単純に旅が好きだったからと考えられる(次男の名は、好きな富士山から『富士人』と名付けた。)。号も自分が好きな二つのもの、母親の名前「マキ」と「水」から『牧水』とつけた。生誕地の対岸に建つ「牧水公園」の銅像は、牧水ありし日の旅姿がうつされている。
 生涯で9000首近い短歌を残し(注1)、歌集には「別離」(明治43年)「路上」(明治44年)「死か芸術か」(大正1年)「みなかみ」(大正2年)、散文集に「旅とふるさと」(大正5年)、紀行文集に「みなかみ紀行」(大正13年)などがある。

 詩人の大岡信は、
 自他の区別ばっかりしたがる今の人とは違って、牧水のように胸を開いて、自然界を自分の中へ入れてしまって、その自然界にみなさん触ってごらんなさいと見せてくれる、そういう歌人が今はいなくなっちゃった。これは時代の影響です。非常に大きな時代の影響。そういう意味では、牧水は過去の人に見えますけれど、実は未来の人なんです(注2)。と述べている。

  かたはらに秋ぐさの花かたるらくほろびしものはなつかしきかな (路上)

  白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり (死か芸術か)

注1 「若山牧水百首選」若山旅人選 『短歌』昭和60年8月号 角川学芸出版

注2 「牧水が立派だったと思うこと」大岡信 『短歌研究』平成9年7月号 短歌研究社

若山牧水

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