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路上 若山牧水 自明治43年1月 至同44年5月

このページの短歌をメールで送信する 自序

海底に眼のなき魚の棲むといふ眼の無き魚の恋しかりけり

わが足の着きたる地もうらさびし彼の蒼空の日もうらさびし

静やかにさびしき我の天地に見えきたるとき涙さしぐむ

死にがたしわれみづからのこの生命食み残し居りまだ死に難し

光無きいのちの在りてあめつちに生くとふことのいかに寂しき

手を触れむことも恐ろしわがいのち光うしなひ生を貪る

たぽたぽと樽に満ちたる酒は鳴るさびしき心うちつれて鳴る

寂しさは屍に似たるわが家にこの酒樽はおくられて来ぬ

この樽の終のしづくの落ちむ時この部屋いかにさびしかるべき

酒樽をかかへて耳のほとりにて音をさせつつをどるあはれさ

おとろへしわが神経にうちひびきゆふべしらじら雪ふりいでぬ

ゆふぐれの雪降るまへのあたたかさ街のはづれの群集の往来

ひとしきりあはく雪ふり月照りぬ水のほとりの落葉の木立

白粉のこぼれむとする横顔に血の潮しきたりたそがれにけり

窓かけのすこしあきたるすきまより夜の雪見ゆねむげなる女

投げかけし女ひとりのたましひをあはれからだを抱きなやめり

醉ひはてて小鳥のごとく少女等はかろく林檎を投げかはすなり

のびのびと酒の匂ひにうちひたり乳に手を置きねむれる少女

一時の鐘とほくよりひびきいや深に三月風吹く夜のなやむかな

枕より離れしときのしづかなる女のひとみわれに対へり

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