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旅の道具 100ドルパソコン

SOTEC C102 100ドルパソコン

 僕のネットワーク仲間は言う。実用化(インプリメンテーション)がうまくいっていないからって、せっかくの夢をぶち壊すなよ。もっと人に優しいグラフィックユーザーインターフェイスが開発されれば、いまより使いやすくなるんだから。コンピュータとのやりとりだってもっともっとスピードアップする。ハードウェアだってバカ安で生産されるようになるよ、って調子で。
 『インターネットはからっぽの洞窟』 クリフォード・ストール 1997

  ある土曜日の朝、有楽町に用があり少し時間があったのでビックカメラ有楽町店によってヒマつぶしをした。これといって欲しいものは別に無かった。そんな時、空いた店内でパソコンコーナーの片隅に展示されていた1万円(9980円)の値が付いたネットブックに目が留まった。この時、ウィンドウズ7の発売前(2009年8月)で、何年も使ったモバイルパソコンはウィンドウズ7が発売されてから買い替えようと思っていたので、まったくパソコンの値段をチェックしていなかった。いわゆるネットブックの値段がいくら位するものか分からなかった。
 直感的にこの値付けは「安い」とは思ったが、そのまま通り過ぎた。この時使っていたB5サイズのモバイルパソコンを買ったときに、その1kgを切る軽さに感心し(それまで、約2.8kgのA4ノートを持ち歩いていた)、これからはパソコンを買い替えるごとに前よりも軽いものを選んでいこうと決めていた。そのため、一部を除きほぼ全てのネットブックが性能面というよりも「重さ」から、買い換え候補に入っていなかった。
 他のフロアに移動しようと思った時、ふと「1万円のパソコン」イコール「100ドルのパソコンか」と頭の中で為替換算をした。プラザ合意後に成人したジェネレーションXの私にとって1ドルの中心値はいつでも100円になっている。
 「ひところ、ベーシックモデルのコンピュータはいつでも2000ドル、というルールがあった(『それがぼくには楽しかったから』 リーナス・トーバルズ 2001)。」とは、思わないが、「100ドルのパソコン」というのはずいぶんと現代的な商品だと変な感心をした。
 OLPC(One Laptop per Child )の記事を初めて読んだ時にも感心したが、ネットブック自体、100ドルパソコンというOLPCのコンセプト(このプロジェクトの決してキーではないが)に台湾のアスーステック・コンピュータのジェリー・シェンCEOがインスパイアされて生みだされたもので、廻りまわって『100ドルでパソコンを売る』ことが遂に実現して私の前に置かれているのだ。そう思い付いてみると急に欲しくなった。
 何かの契約と抱き合わせで『100ドル』なのではなく『独立』して100ドル。10年前(1999年ごろ)に大手メーカーのデスクトップパソコンが10万円で売られた時、「10万円パソコン」という一つのジャンルが出現した。10年たって「1万円パソコン」。レジに並びながら、店員と少し話をした、ファミリーコンピュータをいくらで買ったか覚えていないが、たぶん自分が買った「コンピュータ」と名が付くものでは1番安いコンピュータだと思うと言うと、若い店員は、携帯用ゲーム機のPSPより安いコンピュータというのは自分も少し衝撃を受けたと言っていた。

 子供の頃の自分に、「2009年には、マイケル・ジャクソンもお気に入りの有楽町のビックカメラで100ドルのパソコン、それもラップトップでモニターもちゃんと付いたのを買うよ。」と教えたら興奮するとともに、世界の仕組みがどうかなっちゃったかと本気で心配したと思う。その前に、有楽町そごうが、ビックカメラになることから説明しなくちゃいけないかもしれない。

その後の100ドルパソコン

 あの朝、欲しければ、2台でも、3台でも買うことは出来た。販売台数に限りはあったと思うが、一人当たりの販売台数制限というのは特別なかった。パソコン100ドル=1万円の時代が来たのだから、いつでも買えると思っていた。
 数日経って、100ドルパソコンの話をして、相手に私も欲しいと言われ、もう一台買おうと探してみてそんな時代は来ていないことに気が付いた。ネットブックは依然として5万円前後の商品のままだった。
 その上、イーモバイルの通信契約とのセット販売、いわゆる「100円パソコン」のせいでネットブックの下限価格が高止まりしているという印象を受けた。例えば、49980円のパソコンをセットで「100円」にして、パソコン単体が39980円なら「9900円」のキャッシュバックという風には、売られていない。そのため、商品力による価格差は無視されているようだ。売れるか売れないか、どっちかしかないようだ。
 ところで、なぜ9980円で売っていたのかはちょっと分からない。何かの実験だったのかもしれない。

mac mini

 100ドルで買ったパソコンは、その後、大容量のリチウムイオンバッテリー(PBA101S3 6セル)に付替え、メモリを2GBのものに交換した。長時間バッテリーはカタログ上は約6時間の駆動時間となっていたが、そんなにはもたない。ONとOFFを数回挟んで実際に4時間は十分使えている。話は前後するが、SOTEC C102のメモリスロットは1枚分しかなく、取り外して余った1GBのメモリは、ちょうど使っているmac miniのメモリと同規格だったのでmac miniに挿して増設した。
 以前、アップルストアのジーニアスバーでmac miniのメモリ増設は受け付けていないと聞き、秋葉原のショップの名前を教えてもらったが、そのお店では、そこで買ったメモリ以外は増設してもらえない。メモリは、自分で大きめのスクレーバーを使いケースを開いて(割って?)増設した。1番最初にケースをこじ開ける時は、ある種の固さがあってスクレーバーを売っているウェブサイトに置かれた映像のようにスムーズには開かない。2度、3度と開け閉めをしていると映像のように簡単に開くようになる。コツとしては、ケースの引っかかっているツメをずらして開けるという構造を意識することにありそうだ。

 SOTEC C102購入以来、officeとDreamweaverをインストールして主に利用している。特別不満は感じていないが、上下方向の画面解像度(600ピクセル)の狭さに不満があり、デスクトップ上のタスクバーを左側に移動して使用している。SOTEC C102のスペックは、今年の春から夏にかけて発売されたネットブックとしてすごく標準的なので、一般的なネットブックの傾向といえるかもしれない。全体的には気に入っている。
 3か月間使用してみて感じたことは、一般的に一人の人間が使用するモバイルパソコンは1台だけなので、よく考えてから買った方がイイという当たり前のことで、CPUなどのスペック重視のよくあるパソコン雑誌などの記事とは異なり、重量と画面のサイズとバッテリーの駆動時間の3点を主な検討材料にするとイイのではないだろうか。
 定価(?)で買った人が読んだら気を悪くするかもしれないが、デザインもスペックも平凡、安売りをしていなかったら買わなかったと思う。気に入っている理由のほぼ99%が100ドルで買ったパソコンという一点に尽きる。買った時点で気に入っただけなのである。

旅の道具 バックナンバー

購入データ
商品名
SOTEC C102
購入先
ビックカメラ 有楽町店
購入時期 平成21(2009)年8月
購入価格 9980円
※9980円の価格で購入するための通信キャリアとの同時契約等の販売条件は一切なし。

OS Windows XP Home Edition SP3
CPU Atom N270(1.60GHz)
メモリ1GB、Intel 945GSE Expressチップセット、160GB HDD
10.1型液晶1,024×600ドット(WSVGA)
サイズ 265×185×31mm(W×D×T)、重量約1.2kg。

100ドルパソコンレシート

注 2462円分ポイントを利用したので支払いは7518円に。

購入データ
商品名
長時間リチウムイオンバッテリー(PBA101S3 6セル)
購入先
ヨドバシ・ドット・コム
購入時期 平成21(2009)年9月
購入価格 8800円

商品名
DDR2 SO-DIMM PC6400 2GB
購入先
パソコンショップ アーク
購入時期 平成21(2009)年10月
購入価格 4200円

商品名
mac mini専用分解工具(スクレーパー/ヘラ)
購入先
株式会社 富田刃物
購入時期 平成21(2009)年11月
購入価格 1060円

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